足関節の離断性骨軟骨症(炎)
こんにちは、ドクターニンニンです。
本日は足関節の離断性骨軟骨症(りだんせいこつなんこつしょう)の症例の手術でした。わざわざ東京から手術しに来てくれました。
離断性骨軟骨症とは、ずばり「軟骨」が傷ついて「離断」するあるいは離断しそうになるということです。離断した軟骨が関節の中を漂って”関節ねずみ”となってしまうこともあります。
原因としては、外傷に伴って起こることが多く、捻挫で長引く痛みがあって詳しく調べてみると、みつかることがあります。捻挫で足首を内側にひねってしまって、軟骨が内側で衝突してしまって、損傷してしまうというメカニズムです。
病変が小さければ手術しない場合もありますが、軟骨は自然治癒力が弱い組織ですので、手術加療となってしまう場合も多いです。
病変が10~15mm以下であれば関節鏡を使った小さな傷で手術できますが、それよりも大きくなってくると軟骨や骨を移植したり、まだ日本では認可されてませんが軟骨を培養し移植することが必要になってきます。
本日の方は20㎜程度の大きさで、関節ネズミも伴っていたため、大きな傷をつけて関節の中を直接開きました。関節ネズミを摘出した後に、膝から軟骨柱を採取して、足関節へと移植をおこないました。
あまり症例が多くない手術なので、ばっちりとシュミレーションして臨んだのが功を奏しました。みなさんも捻挫や骨折のあとに痛みが長引くなーと思ったら、これが隠れている可能性があるので、足とスポーツを専門で見てくれる施設を探してください。
読んでいただいてありがとうございます。