疲労骨折の予防を知ろう

骨は吸収(分かりやすく言うと破壊です)されて、作り直すというプロセス(リモデリングと呼ばれます)を常に行っています。

皮質骨では全体の2~5%が1年で新しくリモデリングされ、海綿骨に至ってはその10倍がリモデリングされます。

このリモデリングには①栄養と②ホルモンが深くかかわります。「栄養が足りない」や「ホルモンが分泌されない」状態になると骨が脆くなって疲労骨折をしやすくなってしまいます。

①栄養 骨の材料となるのが栄養の中でもカルシウムやリンです。

ビタミンDは腸からのカルシウムの吸収をよくする働きがあります。ビタミンCは骨の中のコラーゲンの合成に寄与しますので、これらを積極的に摂取することが、疲労骨折の予防にとって大事です。

②ホルモン エストロゲンと成長ホルモンがアスリートの骨にとって重要です。

エストロゲンの分泌が少ないと骨が脆くなってしまいます。女性アスリートで練習量が多すぎると、このような状態になることがあります。

成長ホルモンは、骨を形成する働きがありますので、これも正常なリモデリングにとって大事です。深い睡眠中に多く分泌されるため、睡眠は骨の「成長」と「形成」にとても大事です。

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