急性期のケガの処置

RICEからPRICEとPOLICEへ

これまでの急性期のケガの処置はRICEを行うように言われてきました。

  • Ice

まず”I”はIce(冷却)です。最近の研究では一番のメリットが痛みを軽減させること言われています。さらに神経の活動がIce(冷却)することにより落ちていくため筋肉の働きが低下します。それにより患部の安静が保てることがメリットでもあります。経験的には [20分間のアシシング+10分間休む] というサイクルを受傷後2日間(最も炎症が強い時期)を目安に行うことが多いです。

  • Compression & Elevation

”C”がCompression(圧迫)、”E”はElevation(挙上)となり、この両者も経験的によく行われています。包帯などで患部を圧迫し、心臓より高い位置に患部を挙上するというものですが、ただその効果は実証されていません。深部静脈血栓症(DVT)の予防にはCompressionが役に立つと言われてますが、ケガによる患部に対して効果的であるかの実証はされていないようです。

  • Rice と PRICE、POLICE

最後にRest(安静)の”R”についてです。最近は”Protection(保護)の”P”を加えたPRICEと言われることが多くなっています。ギプスや装具で患部を保護し安静にさせ患部に負担をかけさせないようにするというものです。このPRICEは「受傷直後に行い受傷日または翌日に病院を受診するまでの処置」と考えていただけたらと思います。というもの、最近の研究ではRest(安静)を漫然と続けることはよくないと言われてきています。そのデメリットととして次のことが上げられます。

①関節の癒着する(関節が動きづらくなる)

②筋肉が萎縮する(筋力が低下する)

③神経の反応が鈍くなる。

といったものです。むしろ少しずつ動かしたほうが損傷した部位が治癒されるという考えになってきています。”動かす”ことをLoading(負荷をかける)というのですが、適切に動かして行くという意味で OL”Optimal Loading” 呼ぶにようになっています。つまり”POLICE”が重要となってきています。

できるだけ固定の期間を短くし適切な負荷をかけながら組織を治していくというような方法が最近ではとられています。ただ“適切な負荷”であることが大事であるため、負荷が大き過ぎるとせっかく治りつつある組織がまた損傷してしまう可能性があります。

スポーツに精通したスタッフ(ドクターや理学療法士やトレーナー)と二人三脚で治療していくことが大事なことであります。

まとめると、急性期のケガの処置はRICEからPRICEそしてPOLICEになってきまます。最後まで読んでいただいてありがとうございます。